こんにちは!地方都市でペットシッターをしている〈ねこどうらく〉です。
まだまだ職業としての認知度が低い、ペットシッターという仕事…。
どういった資格が必要なのか、そして資格以外の必要な要素をお話しします。
- ペットシッターになるには2通りある
- ペットシッターに必要な資格
- 開業するときの壁
- 資格以外で何か必要? [⓶を参照]
- どういった人がペットシッターに向く? [⓶を参照]
ペットシッターって何?という人は、こちらの記事から先に読んでね!

ペットシッターになる方法は2通り
ひとつめは、ペットシッターをすでに開業している個人や会社に雇われる方法。「求人 ペットシッター」で検索をしてみてください。なぜか、まったく無関係の仕事も上位に来る不思議さがありますが…(苦笑)、意外と住んでいる地域でも募集があっていたりするものです!
ただ、たいてい必要資格に「動物関連のお仕事経験がある方」となっているかと思います。「動物関連のお仕事に興味がある方」と書いてある場合もありますが、優先されるのは動物関連の知識がある方、すなわち有資格者です。飼育歴が長いのも、知識以上に経験がものを言う仕事のため大切なため、もしも資格がなくても応募する際は飼育歴や、今後の勉強意欲をアピールしてみましょう。

時給は1200円~3000円くらいかなと思います。前後の移動時間が時給に含まれることが多いため、そこは要確認!なので、時給というよりは1シッティングが〇円、という歩合給と考えてもいいのかも。
ふたつめは、動物取扱業の登録をして自分で開業する方法。動物取扱業には、第一種動物取扱業と第二種動物取扱業があり、業種によって分類されます。第一種は営利を目的としたもの。第二種は非営利、保護団体などですね。シッターは営利サービスですから、必要なのは「第一種動物取扱業者」で、業種は「保管」。ペットホテルやペットトリミングサロンと同列です。この「保管」という名前がやっかいで…開業時にちょっとした障害になります(その話はのちほど…)。
では、動物取扱業はどこで登録をするのか知っていますか?自分が住んでいる地区では、どこで登録申請できるかは「動物取扱業 〇〇市」などのキーワードで調べてみてください。
ペットシッター開業に必要な資格



まず説明したいのは「動物取扱業」!
ペットシッターを開業するなら、動物取扱業に登録して事業所ごとに1名以上の動物取扱責任者を置く必要があります。
動物取扱責任者を取得するための研修を受けることができる条件は以下のどれかです。
※取得したい動物取扱業の種別によって、使える資格が変わるので要注意!
- ・正社員で6か月以上の実務経験
-
会社形態のペットショップやペットホテル、トリミングサロン、動物病院などで正社員となり、6カ月以上実務をこなす…ということですが、ペット関連で会社化までしているところは全体数としては多くないと思います。特に、ペットシッターとなるとほとんどが個人事業主としての経営です。その下で働く場合は、
週に5日、1日あたり8時間実務をこなすとして…
8時間×5日間×4週間×6カ月=960時間くらい?ということで、だいたい1000時間換算としているようです。実際のところは、シッターという仕事は案件単位で出動するため、実働がそんなにみっちり続けてあるわけでもないため、きっちり期間で測るのは難しいですね。そのあたりは、各地区の愛護センターの指示に従ったほうがいいため、一度自治体の申請窓口に問い合わせをしてみましょう。
ねこどうらく私の元で開業修行しているスタッフの場合は、お客様との打ち合わせや事務作業時間、車での移動時間も実務としてカウントしています。
実は、自宅での飼育も実務時間に加味してもいいという自治体もあるらしく、条件の厳しさが地区によってかなり違うというのが正直なところ…不公平感をなくすため、全国的に統一をしてもらいたいところです。
- ・獣医学、動物看護学、畜産学などを学ぶ大学、専門学校などの教育機関を卒業していること
-
在籍や中退ではなく、必ず卒業していること!で、卒業証明書などの原本提示などを求められます。現在、「ペットシッターコース」と、シッター業に特化した専門学校はかなり少ない印象です。そして軒並み学費が高い…!!せっかく高い学費を払うならば、国家資格の愛玩動物看護師などにチャレンジしたいですね!!
- ・ペット関連の民間資格を取得していること
-
愛玩動物飼養管理士(1・2級)、トリマー、認定ペットシッターなどなど…たくさんありますが、それぞれ必要な就学期間や費用が違います。また、自治体によって対象となっている資格に差がありますので、登録申請窓口に問い合わせをしてみましょう。
ねこどうらくわたしは一番短時間で費用もお手軽な、特定非営利活動法人日本ペットシッター協会のペットシッター士をカルチャースクールコースで取りました!最短!
上記のうち、いずれかを満たした状態で動物取扱責任者研修を受講すると、開業することができます。
動物取扱業登録後は、責任者は毎年1回必ず研修を受ける必要がありますが、最近は研修に設定された日に忙しくても後日オンライン受講できるシステムになり、この部分だけはコロナ禍で対面以外の選択肢が広がり、助かったなと思っている部分です。
登録後も5年ごとの登録更新申請が必要で、初回登録・更新時ともに登録住所の立ち入り検査などもありますが、ペットシッターは預かりではなく派遣型のため事業所施設図面等は必要ありません。
開業しているペットシッターの元で働く場合
基本的に、開業して動物取扱業を登録している人の元で働くときは、基本的には資格は必要ありません。
ですが…!基本的な正しい知識を身につけていることが最低限だと思いますので、民間の資格でもかまわないので時間をかけて勉強して、なんらかの資格を取ったほうが仕事をする上でプラスに働くと思います。(名刺の資格肩書でもアピールできますし)
私が登録申請している地区は、「飼い主との打ち合わせ時に単独で行く可能性があるならば、資格を取って資格証原本を提出してください」となっています。「飼い主との打ち合わせ時に単独で行く」というのは、事業所以外の場所(飼い主宅)において重要事項の説明等をする(顧客カルテを作成する)スタッフ」という意味で、わたしの場合は弟子シッターは打合せに同行しますし、シッティングを単独でする場合もありますので動物関連の資格を弟子になる段階で取得してもらっています。
かくいうわたしも、ベテランシッターの師匠の下で研修を受けてから開業いたしました。資格うんぬんよりも実務研修が非常に生きていると感じています。



実は、動物取扱業を登録していないのに活動しているシッターもいます。そういうところでも働くことは可能でしょうが、せっかくなら動物取扱業を登録している正式なシッターの下で実績を積みましょう!
そうすれば1000時間前後経験を積めば、いつか自分でも屋号を取って開業できるんですから!
開業するときにぶつかる壁のはなし
ここまでの情報は、みなさん検索すればどこでも出てくる内容なんではないでしょうか??



最近はAI が書いたんだろうなぁという、よく似たまとめページが多いよねぇ…
せっかくなので、ほかにはあまり出てこない情報を出しておきますね。。
資格を取得した!
半年以上実務した!!
動物取扱業をさあ申請するぞ!!!
・・・といざ出陣して、立ちはだかる壁があるんですよ。
それは、「動物取扱業で登録する住所」について起こる障壁です。
当然、シッターは個人事業主がほとんどでしょうから、住んでいる自宅の住所を書きますよね。
お住まいは賃貸でしょうか?
ペット可?それともペット不可?
そしてその賃貸は事務所登録がOKな、商用利用OKな物件でしょうか。
分譲マンションで持ち物件ならば大丈夫かというと、そうでもありません。その分譲マンションは、管理規約で事務所登録NGになっていませんか。
もし賃貸にお住まいなら、管理会社にまず問い合わせをおすすめします。分譲ならば、管理会社+マンションの住人による管理組合にも確認が必要です。
事務所利用OKな物件でも、ペット可物件でも、なぜかここで「許可しません」とNGを喰らうことがかなり多いんです!!
本来はペット不可であったとしても、派遣型のシッター業には差し支えることはないはずなんです…。自分が留守宅に行ってお世話をするので、登録住所に動物を持ち込むことはないのですから。
思うに、動物取扱業の種別「保管」というワードが勘違いを引き起こしているのではないかと思います。口頭でどういう仕事なのか説明しようと思っても、「動物系の仕事?ダメダメ!!家が傷んじゃうし鳴き声や臭いで苦情が!!」となって話を聞いてもらえません。



賃貸物件で管理会社がOKをしてくれても、物件の大家さんがNGを出したらアウトです…



じゃあ、こっそり誰にも伝えずに登録申請しちゃったら?動物持ち込むわけではないから、バレないじゃん!
・・・って思うでしょう?
「事業の実施に関わる場所使用承諾証明書」
という、物件の所有者(大家さん)や分譲マンション管理組合の理事長から書いてもらう使用許可書類があるんですよね。これがほんとうに…書いてもらうのに難儀なもので。
自宅がNGだったから、じゃあ安い事務所を借りるしかないかな~と、商用OKの小さなテナント物件を探してもなぜかことごとくNG!(私が住んでいる地区だけ?!)
申請窓口でいろいろと確認するも、「住所登録のみのバーチャルオフィスはダメ」「レンタルオフィスは専用の固定席があるか確認しにいく」という…なんとも厳しい。固定机ありのレンタルオフィスだって、月に数万円ほどかかります。ちょっと考えてしまいますよね。
窓口の担当者が変わるたびに、NG内容が変化していって、もはや何が正解かわかりません。地区によってはかな~り条件が甘いところもあるため、早めに統一してもらいたい。
私が最初に動物取扱業に登録した2020年春以降に、動物愛護法が厳しくなり追加された要件のため、5年更新時にこの書類を用意できなくて廃業したペットシッターもいるはずです。
ここまで取り扱い業が厳しいのは、悪徳ブリーダーやペットホテルを取り締まるためだとは理解できますが、「ペットシッター」という職業がメジャーではないために、無理解ゆえの拒否!という弊害が生まれています。
どちらにしても、「自己所有の戸建に住むペットシッターしか、登録更新できないんじゃない!!?」と思ってしまいます。
そのため、今後独立開業を目指すならば、使いたい住所で登録申請可能か、事業の実施に関わる場所使用承諾証明書を書いてくれそうか、一度調べておいたほうが無難です。
シッターという仕事の認知度が上がれば、「保管」という種別に対して大家さん側の理解度があがるのではと思い、ここに問題提起として現状を書き記しておきます。



全国のシッターさんが、首がもげるくらい頷いてくれてるはず…
長くなってしまったので、
資格など以外の、シッターに必要だと思うポイントについては別投稿②で書きますね!

